リアリティを磨くスキルの発見
前回リアリティについてブログを書いた。その日にsnksnksnkさんのブログ、以下の記事に巡り合えた。
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念のため言っとくと「リアル」と「リアリティ」は違う。 実態がどうあれ、「実態に近いのではないか」と読者に思わせるのが「リアリティ」だ。 キャラクターにリアリティがあるというのは、本当に凄いことなのだよ。 「彼らが実際に生きて、考えて、行動している」ように思わせてしまう。
腰乃「鮫島くんと笹原くん」-日常描写の卓越したリアリティ- - 漫画の話をしましょうか
自分の武器はリアリティだと書いたけど、snksnksnkさんの言葉に衝撃的な感銘を受けた。
もっと具体的な本質をクリアに垣間見せてくれた気分。
”彼らが実際に生きて、考えて、行動している”
この言葉は自分の中でもあったのだけど、
”実態がどうあれ、「実態に近いのではないか」と読者に思わせるのが「リアリティ」”
『思わせる』がポイントなのだ。
snksnksnkさんのこの記事に以下の文が続く。
”「ストーリーの進行上、無くても特に支障は無い」エピソードが満載なのだが、これがとても効果的。こういうところにリアリティって出るよなあ。”
”言い争ってるうちにロッカー叩いちゃったら、ロッカーが倒れてきて「さあ大変」なシーン。
これ別にロッカーが倒れてこなくても話の進行上問題は無い。
でも、倒れてきたほうが断然面白いし、リアリティが増す”
物語上のエピソードとしては一つのそれに肉付けされたとても小さなものだけど、一つの出来事に並列な関係でワチャワチャやってることがこの物語の核に通じるエピソードだと考える。
なにせ、この二人は告白した方と告白された方ではあるけど、どちらもノンケで友達関係で、その後のエピソードも一緒にワチャワチャやりながらのお初同士だから。
この小さなイベントはとても肉付けとして素晴らしいものだと思う。
自分自身何が書きたいのかを明確に理解できていて、メインの流れに肉付けしていく効果的な表現。そして、さらにその表現を持って、読者にキャラへの愛情を持たせるというスゴ技。
やっぱ腰乃さんは凄い。
自分の小説の書き方はメインの流れを書いてその後すべてを把握した上で、メインの流れにより読者に伝えるべき心情的表現を追記する作業はよくするのだけど、こういった小さな肉付けエピソードを加えるというは発想にもなかったこと。
これからの自分の武器磨きに役立つスキルだと思う。使いこなせるようになるまでが大変だけど、そういうスキルを知識として見つけただけでも大いなる一歩。
とても勉強になった。
これを気づかせてくれた腰乃さんとsnksnksnkさんに激しく感謝です。
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THE男子なキャラクターがとても良い。
弟編も可愛いです。