デビュー作 『八月三日』のご紹介。
プランタン出版から2月の12日にデビューしまして、もうじき一か月が経とうとしている。月日が過ぎるのは早いです。
自分の作品について、今まで一度も話していなかったので、デビュー作品で初記事にするのは記念としてもちょうどいいのかもしれない。
『八月三日』は実直な介護士一ノ瀬優と、重い記憶障害を抱えた青年白崎和人の物語。
ド頭、タイムスリップ先から始まるファンタジーです。
この時点で物語のあらすじはだいたい把握できると思いますが、書きたかった内容は「幸せになれたね」「よかったね」という結末ではありません。
この物語で書いたのは「人と人との繋がりであり、想い」です。
そこを是非読んでいただきたい。
奇跡はただ与えられるものではなく、過去と未来。そして、現代の二人が共に想いを重ね自らが引き起こし招いた奇跡であり、勝ち取った未来なのです。
優しくて、強くて、ひた向きな二人の愛情物語です。
見どころは、物語中に過去、現在、未来の三人の白崎。過去と現在の一ノ瀬が出てくるところ。人格というのは、生まれ持った要素と環境・経験の要素で構成されている。だから必然的に時が違えば三人の白崎は同一人物でありながら違う印象や雰囲気になっています。また、一ノ瀬も経験値という点において、過去と現在では考えや価値観。雰囲気に違いがあります。その辺りも楽しんでいただけたら嬉しいです。
BLですが、性描写はありません。
なので、どなたでも安心して読んでいただけると思います。
心情重視派のたろまろデビュー作。
どうぞよろしくお願いいたします。