しがない作家志願者のあがきとモガキ

タイトルの通り、日々のあがきとモガキです。後は、作品をたまに上げてみたり、紹介してみたり。かな

登場人物の命名に苦戦

今までざっと数え八十くらいの物語を書いてきた。短編合わせばもっといくかな。

発表済み、未発表、未完結。七年もやってるから相当な数だと思う。

もしかしたら実は百の大台に乗ってるかも。ちょっと自分でもビックリ。

 

この前、物語を作る上でかなりお役立ちな理論を紹介しているブログを見つけた。

 13フェイズというそれは、物語の構成理論らしい。

そもそもフェイズという言葉を知らなかったので、調べると『発達、変化するものの段階や局面を指す』だそう。

プロットを書く際にもチャートとしてとても役に立つ優れものです。

 

詳しくはこちら↓

ストーリーがぶれない「13フェイズ」理論

ぶれないストーリーの作り方・13フェイズ - がんべあの「ぶれない」キャラクター&ストーリーの作り方

 

即、相方さんにお知らせ。

早速13フェイズを当てはめ執筆が滞っている作品の一つに当てはめて考えた。

相方さんと協力プレイだ。

改めてチャート式で流れを振り分けていくと、面白味として抜けていた場所などを確認出来て、さらにそれについて深く考えることができた。

やっぱり優れもの。

順調にプロットが仕上がり、充実した時間を過ごせた。

さて、いよいよ。

書こうぞ! というところで発生するのがキャラクターの名前だ。

こうも大量に物語を書いていると、いつも困るのが登場人物の命名である。

もちろんこちらも優れたお助けアイテム。

 

namegen.jp

 

なるものを使わせてもらってるにもかかわらず、命名するのは本当に時間を食う作業なのだ。

【名は体を表す】

この言葉は真理だなと結構本気で思っている。

ことに小説となると、登場人物のイメージを伝えるのは本文中の登場人物の外的特徴の説明、セリフや行動、考え方だけで示さないといけない文字の世界。

当たり前のことだけど、ここに名前という常に上記の文章にセットとなる表記にもやはりイメージを伝える役割りがあった方がより読み手に愛着を感じてもらえるし、世界にも入っていきやすいんじゃないかと思う。

 

昔、まだ書き始めだった頃。

登場人物が二人の小さな世界の物語を書くにあたって、「僕」「彼」の人称代名詞を使っていた。

物語によって今でも人称代名詞だけでいい。

そう思う物語もあるのだけれど、ある物語を出版社に投稿し講評を頂いたところ。

『登場人物たちのキャラクターを明確に打ち出したい。日記に出てくる主人公と件の息子に名前が必要である』とハッキリ告げられた。

物語は主人公が古い日記を読み、日記に書かれた過去の人物と自分たちを重ね合わせるといった内容で、物語のメインは日記の中身という物語だ。

現実の部分を三人称で書き、日記の部分を一人称で書く。

一人称で、さらに日記だということもあり、「俺」と「彼」という表記にしていた。

 

確かに人称代名詞ではふわっとして、キャラクターのイメージは伝わりにくい。三人称で名前を付けていた登場人物にくらべ、印象が薄い。

 

キャラクターとしての印象を重視したい派としては、名前の持つイメージもこだわりたいのだ。

 ボーッとした天然の子に、勝司《かつじ》とかイメージを混乱させてしまう。

やっぱり穏やかでいて、優しいイメージを持たせたい。

 設定として名前にコンプレックスがあるというキャラなら敢えて真逆のイメージの名前を付けるのはいいと思うけど、そういった設定上の物がないのであれば、キャラクターの持つ性質に合わせた名前がいいに決まってる。

 更に言うなら、あだ名で呼ばれるキャラだった場合。響きも重要になってくる。また、主人公にはそれなりの名前を付けてあげたいし、飛びぬけてキラキラネームなのもイメージを壊しかねないので避けたい。

そんなこんなも加わり、大量の物語。キャラ名が被るのを避けようと思えば、人名生成パターン数が日本の名前だけで10億を誇るお役立ちサイトを駆使しても、相当困るのだ。

 

執筆前の悩みの種である。他の人はどうなんだろう……。

 

 

因みにこちらが設定上、人称代名詞を敢えて使った短編。

estar.jp